Apple Watch Series 3は、特に日本の通信業界にとっても、インパクトを与える可能性がある。
日本では、Apple Watch Series 3を、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社が扱うことになった。Appleが説明するように、スマートフォンの番号を共有するオプションサービスを用意し、それぞれ月額500円、350円、350円と料金も発表された。米国の1位・2位のキャリアであるVerizonとAT&Tが月額10ドルを打ち出しきたが、日本のユーザーは半額以下で、Apple Watch Series 3のLTE版を利用できることになる。
ここで動向が注目されるのは、いわゆる格安SIMといわれるMVNOを利用しているユーザーだ。よりデータ量を利用したい、複数の端末をお得に利用したい、というニーズも叶えているMVNOだが、今回のApple Watch Series 3を同じ番号で利用するようなオプションサービスに対応する業者がすぐに現れるかどうか不透明だ。このまま、大手3キャリア独自のサービスとされた場合、Apple Watch Series 3をLTE接続で利用したいMVNOユーザーは、大手キャリアに乗り換える必要が出てくる可能性が高い。
Apple Watch Series 3のLTE版が日本国内でどれだけ支持を集めるかにもよるが、人気が高まった場合、パワーユーザーのMVNOからの流出、大手キャリアへの回帰、といった変化が起きるかもしれない。