セットトップボックスとしてのApple TVについては、発展余地が大きくなってきたと言える。例えば、現段階において、Apple TVが正式に4K対応を果たしているわけではない。ハードウェア面では現状でも4K再生も対応可能と見られるが、AppleのiTunesが4Kコンテンツを配信しておらず、他のアプリも4Kコンテンツ配信について「待ち」を余儀なくされている。また、マーケティング面から考えると、既に2年が経過しているApple TVのモデルチェンジのタイミングに、4KやHDRといった高画質化は非常に有力な訴求ポイントになる。

現行の第4世代Apple TV

同時に、Apple TVも、tvOS 11へのアップデートによって、他のOSと同様、機械学習モデルを活用するフレームワーク「CoreML」をサポートするようになる。コンテンツのおすすめや様々なアプリ活用の場面で、機械学習を活かした処理が利用できるようになる。

またApple TVにおいては、ディスプレイを簡単に動かせないため、iPhoneのようなカメラを活用した拡張現実コンテンツの視聴は難しいが、例えば360度を映したVR動画を、Siri Remoteから楽しめるといったことも、今からアップデートするなら盛りこんでおくべきユーザー体験ではないだろうか。