ここからはハードウェアの細部を見ていこう。Surface Laptopのハードウェア面で特徴的なのが、キーボード面のSignature Alcantara素材。ボディ自体にはアルミニウム製の丈夫なシェルが用いられているが、キーボード面全体をイタリアのみで生産されているSignature Alcantara素材が覆っている。
これが実に暖かみのある手触りで、パームレストに手を乗せていても冷たさや固さを感じることはない。クラムシェル型ノートPCとしては、ほかのノートPCメーカーが思いつかなかった新たな発明と言っていい。
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布製のパームレスト部は手脂が目立たない。もし長期間利用して皮脂で汚れたとしても、湿らせたリントフリーの布でクリーニング可能だ |
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ボディ剛性は非常に高い。パームレスト部を握って上下に振っても、きしむような音はまったく発生しなかった |
端子は必要最低限、メモリカードスロットは非搭載
端子は非常に限られている。用意されているのは、USB 3.0 Type-A×1、Mini DisplayPort、3.5mmヘッドセットジャック、Surface Connectのみ。昨今多くのモデルで採用されているUSB Type-C端子や、メモリカードスロットは搭載されていない。
Surface LaptopはほかのSurfaceシリーズと同様に、「Surfaceドック」をSurface Connectに接続することで、デバイスの充電や、外部ディスプレイ、キーボード、マウス、プリンタをまとめて接続可能だ。しかし、マイクロソフト1社だけの規格に広がりはない。USB PD(Power Delivery)対応ACアダプタやモバイルバッテリを利用できるように、次期モデルではUSB PDに対応したUSB Type-C端子が搭載されることを強く希望したい。
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本体天面。中央のWindowsロゴは鏡面仕上げ |
本体底面。上部にはマイクロソフトのロゴ、認証情報、シリアル番号などが刻印されている |
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本体前面。ディスプレイは指一本で開けられる |
本体背面。冷却用の通気口が横幅いっぱいに確保されている |
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本体右側面。Surface Connectのみを配置 |
本体左側面。USB 3.0 Type-A×1、Mini DisplayPort、3.5mmヘッドセットジャックを装備 |
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ディスプレイ面。ディスプレイ上部には、720p HDカメラとWindows Hello 顔認証サインイン カメラが内蔵されている。パスワードを入力せずにログイン可能だ |
ディスプレイは実測約136度まで開く。膝の上に乗せた状態で、無理なく正面からディスプレイを見られる |
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キーボードは84キーの日本語仕様。英語キーボードモデルは用意されていない。打鍵感は軽めだが、適度な反発力があり、万人向けのセッティングに仕上げられている |
Surface Laptopのキー配列はSurface Proシリーズ用Type Coverとほぼ同じ。キーの幅が狭められているのは[¥]キーだけなので、特に窮屈に感じずタイピングできる。なお電源キーがキーボード面に用意されているため、[Ins]キーが[Del]キーと一体化している |
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ダイビングボード構造のタッチパッドとしては非常に心地いいクリック感を実現している |
実測重量は約1255g |
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ACアダプターと電源ケーブルの合計実測重量は約216.7g。コード長はACアダプターが約180cm、電源ケーブルが約50cm |
ACアダプターは入力100-240V、出力15V/2.58A、5.1V/1A |
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ACアダプターのコードはSurface Connectに接続する。磁石で吸着しているので、コードを引っかけてもSurface Laptop本体を落下させる心配は少ない |
ACアダプターにはUSB端子が用意されており、スマートフォンなどの充電に利用できる。コンセント数が限られているときに重宝する |