ここまでユーザーインターフェースやディスプレイについて紹介してきたが、Galaxy S8+の真骨頂は実はカメラにこそあるのではないかと筆者は考えている。

「暗い場所でも明るく撮れる」は、今やどのスマホメーカーでも常套句のように使われているが、Galaxy S8+の12.2メガピクセルカメラは本当にかなり暗いシーンにも強い。F値1.7と明るいレンズを採用しているのに加えて、デュアルピクセル技術のおかげで暗い場所でもオートフォーカスが速く、しかも手ブレ補正がしっかり効く印象。最近は二眼カメラを搭載する機種も増え、単眼のGalaxy S8+のカメラは一見すると地味に思えるが、そのポテンシャルはなかなかのもの。これからの季節、祭りや花火など夜間撮影する機会が増えるので、そうしたシーンにも重宝しそうだ。

かなり暗い中、わずかなLEDの光だけで撮影。さすがに多少のざらつきはあるが、手持ちでここまでブレずに撮れれば十分に合格点だろう

ほぼ真っ暗な中で撮影した写真だが、背景が黒つぶれすることなく、壁のボコボコとしたディテールまでしっかり写り込んでいる

食事モードでは強調したい部分にピントを合わせ、周囲を少しぼかすという王道の料理写真が、特に設定なしに簡単に撮影できる。ほかにも撮影後のフォーカスチェンジやプロモードなど、多彩な撮影モードが利用可能

なおGalaxy S8+はメインカメラだけでなく、8メガピクセルのインカメラにもF値1.7のレンズとオートフォーカスの機能を搭載。人気アプリ「SNOW」のようなエフェクトも標準機能として楽しめる