一方ソフトウェアキーになったおかげで便利になったのが、ボタンの配置を変えられるようになったこと。Galaxy Sシリーズでは、ホームを挟んで右が戻る、左が履歴というキー配列を採用しているが他機種は逆が多い。新しいナビゲーションバーでは、そのどちらでも好きな方を選択することが可能。Galaxyシリーズ以外のスマートフォンから乗り換えるユーザーも、違和感なくキー操作ができるはずだ。なおナビゲーションバーは、不要なときは非表示にして、画面をさらに広く使うこともできる。

設定でナビゲーションキーの配列が選択できるようになり、他機種からも乗り換えやすくなった。実は筆者も左から戻る、ホーム、履歴という汎用的な配列に変更して使用している

生体認証は3種類、併用すると使いやすい

ホームボタンの廃止に伴い、指紋センサーは背面へと移動したが、そのせいで指紋認証機能は少し使いづらくなってしまった。その代わりなのか、Galaxy S8+には虹彩認証と顔認証という2つの生体認証機能が新たに追加されている。

ただし虹彩認証はメガネをかけているとエラーしやすく筆者には使いにくいし、顔認証は写真でも認証ができてしまうなどやや甘いところがあり、どちらも一長一短という印象。虹彩または顔と、指紋は併用することができるので、たとえば普段は顔認証を使い、暗所などでうまく認証できないときは指紋に切り替えるなど、どちらでもロック解除ができるように設定しておくほうが賢明だ。

背面のカメラレンズのすぐ隣に指紋センサーが配置されているため、指先で位置を探るときにどうしても指がレンズに触れて汚してしまう。なお指紋センサーを押して画面を点灯させることもできるが、やや押しにくいのが難点だ

虹彩認証はメガネをかけた状態だと認証しづらいようだ。端末との距離と角度にちょっとしたコツが必要だが、慣れるとあっという間にロックを解除できるようになる