音楽の時代変革に合わせたデバイスを提供する。AppleがHomePodで優先した問題解決の他に、AIスピーカーというキャラクターを打ち出さなかったも1つの理由がある。
それは、今現在のところ、AIスピーカーが家の中での地位を確立し切れていないからだ。 Amazon Echo Showはこれまでの音声ベースのAIスピーカーに7インチのディスプレイを取り付け、カメラを内蔵した。これによって、ビデオ通話が楽しめるようになったほか、声で映像のニュースやYouTubeを呼び出すことができるようになった。またGoogle Homeは、最近のソフトウェア更新で、電話をかける機能を実現している。
これらはAIや音声アシスタントの本質的な進化とは関係なく、AIスピーカーの家の中における役割を増やそうとしていることに他ならない。つまり、現状の機能のままでは、設置されても活用が進んでおらず、家の中での役割が確立できていないことを意味している。
そこでAppleは、ストリーミング音楽時代のスピーカー、という役割を与え、HomePodをオーディオ機器として家の中に迎え入れてもらおう、と目論んでいるのだ。