地図の進化はiOSにとって非常に重要だ。iOS 6でGoogleマップからApple独自の地図アプリへと移行し、充実化を急ピッチで進めてきた。iOS 11では、米国を中心に、空港やショッピングモールなどの施設内の詳細地図を収録し、今後は屋内でのナビゲーションに対応していくことになる。

iOS 11で用意される拡張現実のフレームワークであるARKitは、テーブルや地面といった平面の認識に注力しているが、この認識が空間認識へとアップグレードされた場合、屋内地図との組み合わせで、カメラを起動しながらの屋内ナビゲーションを実現するようになるだろう。

もちろん、カメラとARKitの活用以外にも、BluetoothビーコンやWi-Fiアンテナによる位置の特定があれば、既存のデバイスでも同様の屋外ナビゲーションはできるようになる。どちらかに偏らず、バランス良く活用していく方向になると予測されよう。

運転中のナビゲーションについても機能強化が図られている

また、運転中のナビゲーションについても、制限速度の表示や車線表示をサポートし、より分かりやすくなっているのだ。