同じような原理で、アイスクリームに関しても少し粘度があるほうがうまくいくとわかってきました。この性質を利用すると、例えば牛乳や豆乳にバナナなどの果実を加えることで、市販品のような適度な固さのあるアイスクリームらしいものが作れます。

バナナ+豆乳のアイスクリームも成功。混ぜるだけで手軽にできるので、カロリーが気になる人や牛乳アレルギーの人、マクロビ派にもうれしいところ

また、生クリームに関しても植物性の生クリームを使用したほうがアイスらしい仕上がりになるようです。アイスクリーム本来の風味を楽しみたい場合はもちろん動物性が適していますが、比較的安価な植物性の生クリームや牛乳、豆乳などでも美味しいアイスクリームができるというのは、単価をおさえるためにアイスクリームを手作りしたい派にはうれしいところ。仕上がりの印象としては、乳脂肪分が多いほうがソフトクリームに近く、少ないほうがジェラートに近くなる感じです。

牛乳100%で作ってみたアイスクリーム。ジェラートのような食感で、コッテリが苦手な人にもおすすめです

植物性生クリームで作ったアイスクリーム。ソフトクリームに近い食感で喉に通りやすく食べやすいと感じました

他に「冷スープ」モードも試してみましたが、アイスデリはあくまで冷やすための機器なので、スープ自体を作るのは鍋などの調理器具が必要。ただ冷やすというだけであれば、冷蔵庫に入れれば済む話なので、わざわざアイスデリに移し替えるのがめんどうに感じるかもしれません。ただ、冷蔵庫で冷やしたものよりも、アイスデリプラスで冷やしたスープのほうが、冷たすぎない適温で風味も感じやすかったです。

アボカドとバジルの冷製スープ。粗熱を取ったスープをポッドに入れ、「冷スープ」モードで運転すると15~20分程度で約5℃にまで冷却してくれます

容器を取り出せない本製品は、器によそう際にお玉が入りづらいなどの難点があり、個人的にはアイスを作る機能のほうがより使うかも! 同じ理由で「ジュレ」モードも事前の下準備等も含めると素人にはなかなか使いこなしが難しいため、出番が少ないかもしれません。