製品の特徴を押さえた上で、まずは基本のバニラアイスクリームを作ってみました。ただ、付属のレシピブックに完全に従うと、卵黄とグラニュー糖を白っぽくなるまで混ぜ合わせた後、小鍋に移して弱火で混ぜたり、生クリームをボウルに入れて氷水で冷やしながら泡立てるなどと書いてあり、ちょっと大変そう……。美味しいアイスクリームを作るためには必要なプロセスであることは理解できるものの、これまでにも違う機器で自家製アイスを作ったことがある筆者としては、ちょっぴり心が折れそうです。

というわけで、分量のみは守り、泡だて器で混ぜ合わせただけの材料を入れるだけという手抜き状態で試してみました。モードは「かため」と「やわらか」の2種類ありますが、まずは「かため」から挑戦。

卵黄3個、生クリーム200ml、牛乳100mlに砂糖とバニラエッセンスを加えてよく混ぜたもの材料をポッドに投入

メニューボタンでモードを選択。押す度にモードが切り替わります。スタート/ストップボタンで運転開始

運転開始後、ポッドの冷却が始まり、回転羽根が材料を撹拌し続けます

実際にやってみると、スイッチを入れて1時間20分ほどで自動的に停止。出来上がるとアラーム音が鳴って知らせてくれます。

中身の固まり具合を検知して自動で停止する仕組みですが、状態を見て途中で運転を止めたり、延長したりといった操作が可能です。万が一、気付かず放置していた場合にも、約3時間の間は保冷を続けてくれる仕様になっているため安心! ただし、一度停止ボタンを押してしまうと冷却運転は止まってしまうようなので、早めに中のアイスを取り出す必要があります。

約1時間20分後にアラーム音とともに自動で運転が終了。フタを開けるとアイスクリームの固さで回転羽根が固定されて、抜けてしまうことが多かったです

外れてしまった回転羽根を抜き取った、中のアイスクリームの状態

付属のアイスクリーム・ディッシャーで中を取り出します

出来たてのアイスは極上ですが、アイスは溶けるのが早いため、手早く器に移し替える必要があります

出来上がった状態は、「かため」モードのわりにはソフトな印象。とても滑らかでもちろん美味しいけれど、説明書にあるような「しっかり食べごたえある定番アイスに」とはちょっと違うかも (「手抜き」で作ったからかもしれませんが! )。

一方の「やわらか」モードは「なめらかクリーム感のソフトアイスに」とあります。こちらの運転開始から自動停止までの時間はおよそ1時間40分。「かため」モードに比べると若干長くかかりました。

「やわらか」モード。「かため」よりも20分ほど時間がかかりました

出来上がったアイスクリームは、確かに「かため」モードよりもやわらか。運転時間も長いためか、空気をたっぷりと含み、「かため」に比べてフワッとした仕上がりで、筆者の家族には「やわらか」モードのほうが好評でした。

同じ材料ですが、「かため」よりもよりクリーミーでフワフワとして滑らか

余ったアイスクリームは冷凍庫に入れておけば後からでも食べられます。一度溶け始めたものをもう一度固めることになるので、出来たての美味しさには及ばないものの、たくさんストックしておけるのは手作り派にはうれしいところ!