続いて、iMac。コストパフォーマンスはさらに高められ、こちらもディスプレイが強化された。Retina 4K/5Kディスプレイを搭載したモデルでは、一世代前と比べて43%明るく、500ニトの輝度で10億色に対応(P3)。写真や映像がとにかく、息を呑むレベルで美しい。Radeon Pro 500シリーズグラフィックスを搭載し、27インチモデルでは最大8GBの専用VRAMを積め、21.5インチのRetina 4Kディスプレイモデルでは最大4GBの専用VRAMが載せられる。
全モデルに第7世代のIntel Core i5とi7プロセッサ(Kaby Lake)が採用され、パフォーマンスも向上。Final Cut Pro Xがインストールされていたので、動かしてみたが、4Kのビデオを4トラック走らせて、さらにトランジションかけてもコマ落ちしない。MAXONのCinema 4Dで作った3Dのアニメーションもレンダリングが速い。テストできなかったが、Logic Proでも相当な数のプラグイン挿してソフトシンセを起ち上げてもOKであろう。
そして、こちらもキーボード。「Magic Keyboard」にテンキーが付いた。映像や音楽制作の現場において、テンキーはなくてはならない存在なのだ。基本的にキーボードはテキストを打つためのデバイスでなく、スイッチコントロールがメインで、入力するのは、パラメーターの数値なのである。例えば、ビデオの尺、音符の長さ、各種エフェクトの量は、数字を入れて決定する。電卓を弾くようにテンキーでカチャカチャとパラメーターを変化させるというのが「プロ」の現場なのだ。