"業界最速の通信速度"が問題になったが
同じ格安SIMサービスを展開する「FREETEL」(プラスワン・マーケティング)が、「業界最速の通信速度」等の表示をめぐり消費者庁から指摘を受けた。このことについて訊かれると、岡本氏は「弊社はOCN時代を含めると20年間、インターネットのサービスを展開している。ブランドを守り続ける立場から言えば、誤認を与えて揉める、というのは非常に困ること。しっかりガイドライン、法律に従うという、当たり前のことを守りながらこれからもやっていく」と話した。
mineoの上田氏は「きっちりとデータを示してご説明していく、というスタンスはこれまでも、これからも変わらない。うちは幸い、業界最速ではないので良いんですが」と冗談を交えつつ回答。
イオンモバイルの井原氏は「小売業を運営するイオンでは、景品表示法違反などに細心の注意を払っている。広告の文言に関しては、消費者庁に確認をとっている。消費者に誤解を与えて買っていただくつもりはまったくない。相当厳しく徹底してやっている」と回答。大熊氏は「LINEモバイルとしてだけでなく、グループ全体として厳しいチェック体制で臨んでいる。誤解を与えないことが大事」と説明した。
契約の縛りは必要?
FREETELが、広告では「契約の縛りを設けない」としながらも、端末価格を考慮すると実質3年縛りだった件にも話題が及んだ。
縛りについて各社の考えを聞くと、岡本氏は「端末があると縛りたくなる欲求が出てくるのでは。私たちは端末をセット販売しておらず、最適なSIMを選んでいただくだけ。音声プランでは6カ月の縛りを設定している」、mineoの上田氏は「これまでも、これからも考えていない。mineoを使い続けていただけるように、良いサービスを提供する。そこに尽きる」と説明。
イオンモバイルの井原氏は「お客さまの声で、縛り期間を設けることは嫌がられることが分かったのでやっていない。解約されないために頑張れば、結果的に良いサービスになる」と回答。大熊氏は「MNPの利用者に対して特典を付与する企業があるため、音声プランに関しては縛り期間は必要か。LINEモバイルでも音声は1年間の縛りを設けている。それ以外のプランでは特に設けない」と回答した。