Appleは、学校の中、あるいは生徒一人ひとりの学習における本当の意味でのコンピュータ活用を実現し、長期的に教育機関で選ばれるブランドを目指し直したように見える。そうとらえる理由が、Swift PlaygroundsやApple Teacherを見ると分かる。
Swift PlaygroundsはiPad向けのプログラミングが学べるアプリであり、Apple Teacherは、Apple製品を教室内で使いこなせる先生を認定する制度だ。しかし、Appleが提供しているのはそれらだけではない。
Swift Playgoundsでは、教員向けに「Everyone can code - Learning to Code 1&2 Teacher Guide」というiBooks書籍が無料で配信されている。これまで英語版のみ提供されてきたこの書籍に日本語版が登場した。このガイドには、Swift Playgroundsの初期の教材に関する解説が掲載されているのみならず、例えば、プログラミングで登場する「関数」(function、Swiftでは func)を説明する際、初めから概念を伝えるだけでなく、コンピュータを使わず、「ブロックを組み合わせてネックレスを作り、これに名前を付ける」というアクティビティを経験し、funcで行うこととその役割を理解してもらう、といったアイディアも含まれているのだ。
Swift Playgroundsを教室の中で教えていくとき、プログラミングの概念に於いて躓きやすいポイントを詳しく解説することで、教えるのが初めての先生にとっても、円滑な授業運営を進めていくサポートをしているのだ。