会議の時間を減らして労働効率をアップする

今回の協業では、ビデオ会議システムを中心として労働環境を改善し、政府が推進する働き方改革を実現することを目的としているという。発表会では日本企業において、会議などのコミュニケーションが労働時間の約37%をも占めており、各社とも会議時間の改善が労働時間の短縮や仕事効率の改善につながると認識していることが紹介された。

筆者も経験があるが、会議中に別な仕事をしている人の割合も大きい。会議そのものが大きな時間の無駄遣いともいえる

特に、会議の準備やまとめなどはデジタルな手段に落とし込めるのに、会議自体はアナログなまま開催されていることが多く、生産性も低い無駄な時間であると断じ、この部分をデジタル化して効率化を高めるのがCisco Sparkの目的であるとしている。

この点、Spark Boardは単体のホワイトボードとしても機能し、資料を配信するための共有ストレージが利用できたり、スマートフォンなどから簡単にアクセスできるなど、内部の会議に利用する上でも便利な機能が用意されており、確かに会議の効率を高める上で有効であるように思われた。

また支店や工場など遠隔地とのビデオ会議についても、Spark BoardおよびSpark Room Kitの手軽なセットアップと高品位な映像・音声は好ましいものに思われた。KDDIの東海林崇執行役員常務からは、Cisco Sparkというシステム自体の音声品質が回線環境に依存せず高い水準が保たれていることが指摘されていたが、聞き取りやすさというのはリモート会議の大きな弱点であるだけに、さすがはネット会議システムで業界をリードするシスコシステムズの製品だと思わせられる。

Cisco Sparkの音声品質は回線速度やレスポンスを問わず一定水準を保っており、Ciscoの長年のノウハウやチューニング技術の高さが伺える