「Cisco Spark Board」は今年1月に米国で発表された、オールインワン型の会議システム。55型と70型の4Kディスプレイに4Kカメラ、スピーカーフォン機能などを搭載し、ホワイトボード機能や無線プレゼンテーション機能、ビデオ会議機能などを提供する。従来のビデオ会議ではカメラやディスプレイ、マイクなどを個別に用意して複雑なセッティングが必要だったが、Spark Boardではシンプルな構成の機器に統一できる。

また参加者はスマートフォンやPC用のCisco Sparkアプリを使ってSpark Boardにアクセスし、ホワイトボードに書き込んだり、ファイルを共有することもできる。一度Spark Board上に登録されれば、Cisco Sparkアプリを使ってリモートアクセスすることも可能だ。

巨大なタブレット風スタイルのSpark Board。同時に二人が書き込めるタッチパネルを採用しており、Cisco Sparkアプリをインストールした各端末とは音波で自動的にリンクする仕組み

Cisco Sparkアプリ自体は無料で配信されており、外部の人間がSpark Boardを利用する場合も、アプリだけインストールしてあればいい

Spark Boardの価格は販売を担当するサービスプロバイダーにより異なるが、目安としては50万円台~で、一括買取とサブスクリプションモデルの支払い方法が用意される。利用にはCisco Sparkへの登録が必要となる。

このほか、大型テレビなどのディスプレイと組み合わせて利用するビデオ会議システム「Cisco Spark Room Kit」と「Cisco Spark Room Kit Plus」も提供開始される。これは5Kカメラとスピーカー、外部マイク、をセットにしたもので、顔認識と音声認識による自動フレーミングなどが利用できる。価格は50万円台から。

同時に5人前後の小規模なビデオ会議を前提とした「Spark Room Kit」。顔認識で常に適切なフレーミングが維持される。15人程度の大人数のビデオ会議もサポートする「Spark Room Kit Plus」もある