KDDIとシスコシステムズは共同で、シスコのビジネスコミュニケーション統合クラウドサービス「Cisco Spark」の販売について協業していくことを発表した。協業を通じて働き方改革を推進していくというが、両社が見据える働き方とはどのようなものだろうか。

シンプルで使い易いビデオ会議システムを提供

両社の協業は、具体的には7月からKDDIを通じて「Cisco Spark」および「Cisco Spark Board」の販売などを行なっていく。

「Cisco Spark」は2015年にスタートしたクラウドサービスで、「コーリング(通話)」「メッセージング」「ミーティング」の3つの機能を柱にしている。KDDIはSparkのクラウドPBX機能をKDDIの音声通話基盤と連携させる機能を提供する。

これによって企業は固定電話回線や宅内電話交換機(PBX)などの設備なしに、インターネット回線だけで内線電話や外部との通話環境が実現でき、その際に050で始まるIP電話ではなく、03などの市外局番で始まる現在の固定電話番号をそのまま利用できる。両社は主に中堅~中小企業市場をターゲットにこうしたシステムを提案していくという。

既存の固定回線用の電話番号がそのまま使えるというのは、こうしたIP電話的なサービスとしては大きなアドバンテージになる