ペンタックス独自の1枚RAW保存

夜間の撮影とはいえ、画質を重視するのであれば、できる限りISO感度を低くできるに越したことはない。スローシャッターはその点でも有利だ。さらに、ペンタックスの一眼レフは、最後に撮影した1枚をメモリにキャッシュしており、これをボタンひとつでRAW保存できる。JPEGモードで撮影し、手応えを感じた1枚をその場でRAW保存できるので、記録メディアの容量、撮影可能枚数、消費電力ともに有利なのだ。

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JPEGで撮影後にRAWで保存し、カメラ内で現像した。デジタルフィルターで色抽出を適用し、WBを変更した。1/10秒 f3.5 46mm相当 ISO6400

RAWで撮影し、ノイズリダクションを強めにかけて現像。この低照度下、ISO6400としては十分に合格点の画質だ。1/20秒 f6.3 120mm相当 ISO6400

HDRを使った夜景撮影も面白い。ただし、こちらは三脚が必要。KPはスマートファンクションのおかげで、メニューからわざわざ呼び出すことなくHDR撮影が行える。

HDR Type2

HDR Type1

HDR Type3

HDR アドバンス

HDR オート

高感度以外にも注目機能満載

今回は、PENTAX KPの魅力をもっとも端的に伝えるために夜景というモチーフを選んだ。このほかにも、ファインダー撮影でも使える最高1/24000秒の静音高速電子シャッター、約7コマ/秒の連写、4Kインターバルで撮影する「スターストリーム」、Wi-Fi機能、PCにUSBケーブルを接続してのティザー撮影など、撮影の可能性と楽しさを広げてくれる機能を数多く装備している。ぜひ、店頭の体験機でその魅力の一端を味わってみてほしい。その際は、シャッター速度1/10秒の手持ち撮影を試すこともお忘れなく!

電子水準器の表示/非表示切り替えボタンがあるのがいい。表示スタイルが選べるのもいい

感度を決め打ちして露出を決められる「感度優先自動露出」

ピント範囲の拡大、縮小が可能。ただし、「その範囲のどこか」にピントが合うので、範囲が広いほど、意図したピントを得るのは難しい

静音高速電子シャッターをファインダー撮影でも使用できる

ポートレートなどに威力を発揮する、2段階の肌色補正機能

シャッター速度と絞りを自由に決めて撮影できる「TAv」モード。これが便利!

特徴的な色を強調する新発想のホワイトバランス「CTE」

ミックス光の環境で効果を発揮する「マルチパターンオートWB」

機材撮影:青木明子