デル 執行役員 クライアント製品本部長 クライアント・ソリューションズ統括本部の田中源太郎氏

発表会ではまず、クライアント製品本部長の田中氏が直近の概要について説明。2016年はデルの国内シェアが3位に浮上した。業界標準の5.7%を上回る19%増の出荷台数を背景にシェアを1.5%伸ばし、12.6%になったという。

原動力となったのはノートブックの売り上げで、前年同期比47%増と大きく伸ばし、特に12型~13型クラスの製品が好調に推移したことを理由に挙げていた。

世界的にも、売れ筋の中心が小型化しているそうだ。これは単に、ワークスタイル変革で持ち運びに有利な製品が売れているということでもないらしい。また、液晶の解像度が上がったことで、12型~13型のでも高い表示能力が得られるようになった点も大きいとのこと。

業界平均の3倍増の出荷により、最終四半期は12.6%のシェアでTOP3入り

好調を牽引したのはノートブック製品の大幅な伸び。ワークステーションもシェアを伸ばした

法人向けビジネスに関しては、EMCとの統合もメリットとして挙げていた。デルはセキュリティを最重要課題として掲げてきたが、EMCのクラウドバックアップmozyや、VMwareのモビリティ管理airwatchなどと一緒に提供できることで、さらにセキュリティの向上を図れるという。

今後はSIerからのエンタープライズ企業への提案だけでなく、Latitudeへバンドルやプレインストール化することで、中小企業でも導入しやすい提供を考えている。「EMCと言えばエンタープライズストレージ」以外の切り口を見せるとのことだ。

セキュリティ向上に元EMCのポートフォリオが活躍。今後はエンタープライズ向けの提案に加え、バンドルやプレインストールにより中小企業にも導入を促進したいという