アルミユニボディの上質な筐体を採用

「YOGA 910」は、0~360度の任意の角度に調節できる「ウォッチバンドヒンジ」を備えた2in1ノートPCだ。ヒンジの角度によって通常のノートPCとして使える「ラップトップ」、キーボード面をスタンドにしてパネルを立たせた「スタンド」、ヒンジ部を上にしてテントのように立たせた「テント」、パネルを完全に回転させた「タブレット」の4つのモードに変形することができる。

0~360度の任意の角度に調節できる「ウォッチバンドヒンジ」を搭載している

筐体は継ぎ目のないアルミユニボディを採用しており、14.3mmという薄さながら剛性はかなり高い。実際、キーボード面やパームレストを指で力を入れて押さえたり、天板を片手でラフに開け閉めしたりしてもたわんだりすることなく安心して使用することができた。

アルミユニボディの本体。カラーは、プラチナシルバーとシャンパンゴールドの2種類用意されている

本体カラーはプラチナシルバーとシャンパンゴールドの2種類が用意されている。試用機はプラチナシルバーモデルのためちょっと分かりにくいが、タッチパッドや指紋認証センサー、底面のネジ、ゴム足なども本体と同系色で揃えられており、天面、底面、キーボード面など、どこを見ても統一感のあるデザインになっている。

凹凸のないすっきりした底面。ネジやゴム足なども本体カラーに合わせた色になっている

ラインアップは量販店モデルとWEB向けモデルに分かれており、WEB向けモデルはCPUや液晶パネルの違いによりさらに2モデルに分かれている。今回試用したのはWEB向けモデルの上位機種で、第7世代のCore i7-7500U(2.7GHz/最大3.5GHz)、16GBのPC4-17000 DDR4 SDRAM、PCIe接続の512GB SSD、13.9型4K(3,840×2,160ドット)IPS液晶ディスプレイという構成になっていた。

液晶ディスプレイは、13.9型の4K(3,840×2,160ドット)またはフルHD(1,920×1,080ドット)のIPS液晶ディスプレイを搭載。狭額縁ですっきりとした印象だ

本体サイズはW323×D224.5×H14.3mmで、これは従来モデル(YOGA 900)のW324×D225×H14.9mmとほぼ同等だ。にもかかわらず、狭額縁を採用したことで液晶ディスプレイのサイズは13.3型から13.9型に大型化している。この狭額縁デザインの影響で、従来は液晶ディスプレイ上部にあったWebカメラが、新モデルでは液晶ディスプレイ下部に配置されている。

Webカメラは液晶ディスプレイの下側に内蔵されている

このほか、新モデルではインタフェースにも変更があり、USB 3.0(Type-A)、USB 2.0(Type-C)、USB 3.0(Type-C)という構成になった。従来はUSB 3.0(Type-A)×2、USB 2.0(Type-A)、USB 3.0(Type-C)という構成だったので、フルサイズ(Type-A)のUSBポートを複数同時に使いたい人にはちょっと残念な変更だが、将来性を考えるとUSB Type-Cポートが増えたのは評価できる。

本体左側面にはUSB 2.0 Type-C(USB Power Delivery対応)、USB 3.0 Type-C(ディスプレイ出力対応)を搭載

本体右側面にはフルサイズのUSB 3.0とマイク/ヘッドホンコンボジャックを搭載している

最近はUSB Type-Cポートに接続してフルサイズのUSBポートやHDMI、メディアカードスロットなどを拡張できるドックのような製品も増えてきたので、こういった製品を使えば実用面で困ることはあまり多くないはずだ。