その他の機能としては、最大425点の測距点や、プロ写真家から要望の多かったRGBごとのヒストグラム表示、著作権情報入力などを搭載した。背面液晶はタッチパネル方式を採用。タップやフリック、ピンチ操作だけでなく、ダブルタップやドラッグ操作も認識。操作に活用できる。
撮影時のアスペクト(画面比率)設定も実に多彩だ。従来のカメラで搭載していたものに加え、中判らしい5:4(シノゴ)や7:6(ロクナナ)、富士フイルムのファンには懐かしいカメラ「TX-1」「TX-2」がサポートしていたパノラマフォーマット65:24も設定できる。
ファインダー枠表示が変わるだけでなく、フォーマット形状の枠外が塗りつぶされて表示されるのも、ミラーレス機ならではのアドバンテージだ。フォーマット外の要素が「見えてしまう」のと、「撮りたい風景だけが見える」のでは、やはり作品の完成度に差が出るだろう。
縦位置バッテリーグリップ「VG-GFX」やEVFチルトアダプター「EVF-TL1」も発売予定。この2製品の発表時には会場からどよめきが起こったのが、非常に印象的だった。
「VG-GFX」のポイントは、縦位置撮影時でもシャッターボタンの場所が横位置撮影時と変わらないこと。これは、今までありそうでなかった発想だ。「EVF-TL1」はウェストレベルや潜望鏡スタイルの撮影を可能にするアイテム。これにより、ファインダー着脱式であるGFX 50Sの利点をより享受することができる。
マウント用のアクセサリーとしては、GFXを蛇腹カメラとして活用できる「VIEW CAMERA ADAPTER G」や三脚座付きのHレンズ用マウントアダプター「H MOUNT ADAPTER G」を発売予定。
レンズは、「GF63mmF2.8 R WR」(標準)、「GF32-64mmF4 R LM WR」(標準ズーム)、「GF120mmF4 R LM OIS WR Macro」(中望遠マクロ)の3本が登場する。
ちなみに、レンズの色収差は普通、センサーサイズが大きくなるに比例して大きくなる。が、GFレンズでは色収差の絶対量をXFレンズと同等に抑えているという。2017年内に新たに3本のレンズが追加発売される予定だ。