販売台数増とサービス部門の成長
iPhone自体の販売価格上昇は先進国市場では重要だが、iPhoneからの売上以上に将来的に重要なのがサービスからの売上だ。これにはApp Store、Apple Pay、Apple Musicなど、iPhoneユーザーからのデバイス以外の売上が含まれる。
サービス部門は717億ドルと過去最高の売上を記録し、前年同期比と比較して18%、前期比でも13%と継続した成長が続いている。
iPhoneそのものの販売価格が低下してでも、iPhoneの新規ユーザーを増やしていくことが重要な理由がここにある。販売台数が伸びることは、サービス部門の売上のパイを拡げることになるからだ。
App Storeは2008年開設以来600億ドルを開発者に分配してきたが、そのうちの200億ドルは2016年に分配した分だった。App Storeが今日成長の幅を大きくしていることが分かる。
またApple Musicも、2016年中に有料会員数2000万人を突破しているほか、Apple Payはユーザー数3倍、トランザクション数5倍に到達した。日本での導入は今後、これらの数字に有意な影響を与えていくことになると予測している。
余談になるが、日本ではiPhone SEの人気も高いため、日本での店頭や改札でのApple Pay利用に対応できるFeliCa搭載のiPhone SEを投入しても良いのではないか、と思う。