アップルは米国時間1月31日に、2017年第1四半期決算を発表した。決算発表のタイトルには1年ぶりに「Record」という文字が戻ってきた。

2017年第1四半期決算はiPhone 7の真価が問われた決算だった

売上高は予測を上振れ

2017年第1四半期決算では、売上高784億ドル、純利益179億ドル、希薄化後の1株あたりの利益は3.36ドルという結果だった。

前年同期は売上高759億ドル、純利益184億ドル1株あたりの利益3.28ドルという結果だった。利益率は前年同期の40.1%から38.5%へと推移している。

2016年第4四半期決算時の業績予測では売上高760億ドルから780億ドル、利益率は38%~38.5%となっていたことから、売上高は予測よりも高かった。

地域別に見ると、中国市場以外は前年同期比を上回っており、日本・中華圏以外のアジア太平洋地域で8%増、米国市場で9%増、そして日本市場は飛び抜けて成長し20%増となった。

しかし大中華圏は12%減とまだ回復とはほど遠いが、2016年中に前年比30%減という数字と比べれば、持ち直す兆しが見えてきた。カンファレンスコールでは、中国本土における売上は前年同期と変わらずだったとの指摘もある。

日本市場は2016年から、他の市場から飛び抜けた成長を見せてきたが、その傾向は引き続き継続している。

iPhone 7、iPhone 7 Plusが日本でもApple Payをサポートし、QUICPay、iD、Suicaといった日本でインフラが普及している電子マネーをサポートしたことも大きいが、後述する要素の影響も受けていると考えられる。