12月15日に、任天堂はApp Store向けに「Super Mario Run(スーパーマリオ ラン)」を配信した。2017年に入ってAndroid向けにも配信されることがアナウンスされているが、App Storeで先行して配信した結果は非常に大きなものになっている。
Appleによると、Super Mario Runは、配信開始後4日間に4,000万ダウンロードを記録し、これは過去最高だったという。また、クリスマス当日、そして元日のダウンロードトップもSuper Mario Runで、僅か15日という期間だけで2016年のトップ10アプリにランクインした。
2016年に最もダウンロードされたアプリは、2016年7月にリリースされた「Pokemon GO」。このPokemon GOに、「Monster Strike、Fantasy Westward」「Clash Royale」を加えた4本は、最も売上額が多かったアプリ群となる。つまり、ゲームアプリが引っ張る形でApp Storeのダウンロードと売上の記録が塗り替えられていったことが分かる。
Super Mario RunはApp Storeで展開された1つの「イベント」だったと振り返ることができる。ホリデーシーズン、スマートフォンやタブレットの販売も伸びる時期に、iPhone・iPadのみで超人気タイトルを配信することで、iPhone、iPad(とiPod touch)の売上を刺激するという期待が持てた。
アプリは、ハードウェアを販売する上でのマーケティング上の重要なピースとなっており、このホリデーシーズン、Appleはその効果のほどを試したということになる。ちなみに、2016年10~12月にあたる2017年第1四半期決算は、通常1月末に発表される。