「中身入ってる?」と不安になるくらいの薄さ
先にMoto Z自体の性能について触れておこう。
外観で目を引くのは何と言ってもその薄さ。出っ張っているカメラ部分を除くと5.2mmしかなく、数あるスマートフォンの中でも最薄クラス。といってもやわな感じはなく、剛性も質感も高い。デザインは個人の好みにもなるが、高級感があってすばらしいと思う。
ディスプレイはQHD HDで5.5インチと大きめ。画面は十分見やすく、レスポンスもサクサクでストレスはまったく感じない。さすがに薄型のためか、バッテリーだけ容量が2600mAhと控えめだが、普通に使えば1日はもつ印象だし、充電はかなり速い。小一時間の外出前に充電して戻ってきたら100%になっていて驚いた。これは地味だけどありがたい機能だ。
……という感じで、Moto Zそのものも特に不満のない良いスマートフォンなのだけど、真骨頂はここから。
付け替え用のモジュール「Moto Mods」である。
これらを付け替えることで、Moto Zが本格的なカメラやスピーカーになるのだ。
付け方は簡単。モジュールをMoto Zの背面に重ねるだけだ。マグネットになっているので、近付けるとスッとくっついてくれる。外すときは底面側に指を引っ掛けるところがあるので、そこから剥がしてやればOK。付け外しが面倒だと結局モジュールを使わなくなるので、これは重要なポイントだ。
モジュールをつけると、さすがに厚みが少し増す。が、もともとが薄すぎるくらいなので、バッテリーをつけた状態はむしろちょうどいい感じ。カメラとスピーカーはさすがにそれなりの厚みになるが、逆にいうとMoto Zが異様に薄いからこそこれくらいの厚みに収まったともいえる。
ちなみに単なるカバーも用意されており、特にモジュールを必要としていないときはこれをつけて携帯するといいだろう。なお、Moto Zのカメラは出っ張っているが、モジュール、またはカバーをつけることで出っ張りは解消される。