タッチ対応フルHDの液晶ディスプレイには、映り込みが少なく、屋外でも見やすいノングレアタイプを採用。ダイレクトボンディングによる乱反射を抑えた鮮やかな画面表示に加え、アクティブ静電ペンによる手書きでは、表面材料の最適化とペン芯の最適化により「ペン先と表示位置の視差が少なく、紙とペンの書き心地に近い形で、思い通りに書くことができる」という。
スピーカーはお馴染みのharman/Kardon
スピーカーには、ハーマン・インターナショナルと共同開発したharman/Kardonステレオスピーカーを搭載しており、「スピーカーボックス内でのバスレフ形状を最適化。空気の流れるエリアを考慮し、ミリ単位で配線位置を決定した筐体設計により低音域の音量を増強。迫力と臨場感があるサウンドを楽しめる」としている。
また、約17時間のバッテリ駆動を実現。独自の充電制御技術を取り入れた急速充電機能により、わずか30分の充電で、約7時間の駆動が可能になるほか、バッテリの状態をソフトウェアで監視しながら、段階的に電波をコントロールし、バッテリの劣化を防ぐという。
「17時間のバッテリ駆動時間はこのクラス最長のものになる。デバイスごとの電力を測定し、電力の妥当性を検証。目標電力を達成するまで省電力動作を徹底し、電力ロスを最小化。さらに様々な省電力機能を最大限有効化し、長時間駆動を実現した。急速充電については、予期せぬバッテリ切れの場合にも、朝のちょっとした時間や授業の合間、昼休みに充電できる。モビリティに適した便利機能である。さらに、バッテリ電圧が低い間は充電電流を大きくし、約1.2倍の高速充電を実現。一定量充電されると充電電流を減らすことで、バッテリへの負荷を軽減する」と語った。
指紋認証や顔認証にも対応
このほか、Vシリーズ全機種でWindows Helloの指紋認証に対応。最上位モデルdynabook V82には、独自開発の小型カメラモジュールを搭載。薄型、軽量を実現しながら、顔認証を可能にした。小型カメラモジュールは、顔認証センサー、HD Webカメラ、デュアルマイクの3つの機能を搭載。「これは国内で初めて開発したもので、Webカメラによる顔認証よりも高い認証率を実現し、セキュリティ面でも優れる」とした。
柏木氏は、「dynabook Vは、東芝が31年間培ってきた高密度実装技術、堅牢化技術やシミュレーション技術など、多彩な設計技術を駆使。これらを余すことなくつぎ込んだ。ストレスなく、快適に使える高性能、高品質のPCづくりに取り組んだ」と語った。