新製品の性能と機能
続いて登壇したセイコーエプソンの内藤恵二郎氏は、新製品の性能、機能について紹介した。新製品では、すべて明るさと解像度がアップしている(従来モデル比)。学校の授業や会議室でのプレゼン時に、特に効果を実感できるという。例えば電子黒板機能を搭載したEB-696UTでは、部屋を明るくしたままで100インチサイズで投影が可能。解像度はWUXGAとなっており、細かい字でも見やすい。
ちなみにPCレスで実現できる電子黒板機能では、どんな映像の上にも専用ペンで文字を書いたり、マーキングしたりできる。手書き文字は整形+テキスト化され、授業で板書した内容を生徒の端末に送信する機能も持つ。生徒の画面は、サムネイルで教師の端末に表示でき、最大で50台のデバイスとつながる。任意の生徒を何人か選んで、比較のために大画面に投影するといった使い方もできる。
ホワイトボード機能を搭載したEB-1400シリーズでは、PCの画面+ホワイトボード、TV会議+共有ホワイトボード、などと、用途に応じて使い分けられる。壇上では、TV会議+共有ホワイトボードのデモを実施。ここでは別室のスタッフとSkypeでTV会議をつなぎ、同じホワイトボード上に双方から書き込みを行う、という使い方を披露した。
そのほか、モバイルモデルのEB-1700シリーズは、バックに入れて持ち運べるのが特徴。NFCによる簡単セットアップを搭載しており、無線でPCやスマホの画面を投影できる。多機能パワーモデルEB-2000シリーズは、4,200~5,500ルーメンの明るさで大画面の投影が可能。重量は5kg以下で、部屋の移動にも対応する。
明るい常設モデルのEB550シリーズも、5,500ルーメンの明るさで大画面を投影できる。ワイドレンズシフト搭載により、照明を避けて斜めにしか設置できないような環境でも、違和感のない長方形の画面を投影可能だ。
このように多彩な製品を提供するため、企業や学校によっては、同じエプソン製でも異なるシリーズのモデルを導入することも考えられる。そこで「まるごとエプソン」というキーワードで、一貫したUIと共通の使い勝手を追求。管理やメンテナンスもしやすくしている。
なお、エプソンのプロジェクタは、明るさと色再現性に優れる3LCD方式を採用している。内藤氏は「こうした技術により、お客様は正しい情報をオーディエンスに伝えることができる。引き続き、快適なビジュアルコミュニケーション環境を提供していきたい」と結んだ。