AppleはApple MusicこそAndroid向けに提供しているが、iMessageについては、Androidやウェブに対して提供することは、当面しないのではないか、と見ている。もちろん、より広範なデバイスとのやりとりを実現した方が良い、というアイディアには同意する。それでも、Appleのデバイス向けに閉じていくことになるだろう。iMessageのオープン化で、より確信を強めたところだ。

最も原始的な文字でのモバイル通信を、Appleは自社の強みに変えようとしている。iOS 10になってから新たにiPhoneを購入する人は先進国に少ないかもしれないが、別のアプリを入れることなく、十分満足できるiMessageがあれば、その人の主たるコミュニケーション手段に採用されるだろう。

現段階ではこれによって、Androidへの乗り換えのハードルが生まれることになるし、そのハードルを取り払うAndroid版iMessageの投入には、さほど意味を感じることができないからだ。