iPhone 7 Plusでポートーレートモードに切り替えると、望遠レンズに切り替わる。同時に、広角レンズも用いて、被写体を9つのレイヤーで分析し、被写体と背景を認識する。すると、背景のみをぼかしたプレビューが表示される仕組みだ。

こちらのカメラはf2.8で光学手ぶれ補正も搭載されていないため、暗い場合はぶれやすくなる。そのため、プレビュー画面では、明るいところで撮影するよう注意が表示される。

また、被写体からは240cm以内の距離に入らなければならないが、近すぎても望遠レンズのフォーカスが合わなくなるため、適度に距離を取らなければならない。またズームはできないため、カメラを構えて被写体との距離を自分で調整する。

被写体からは240cm以内の距離に入れという指示が

こうした撮影条件に関するガイドは、プレビュー画面の中にその都度表示されるため、指示に従って調節が行える。

条件に合致すると、プレビュー画面の「被写界深度エフェクト」という黄色いサインが点灯し、背景がぐっとボケた状態になる。シャッターを切れば、ポートレートモードの写真が撮影できる。

条件に合致すると、プレビュー画面の「被写界深度エフェクト」という黄色いサインが点く

通常撮影とエフェクトがかかった写真が記録されるが、エフェクト写真のみの記録に切り替えることが可能だ。また、もしも被写界深度エフェクトが点灯しない状態で撮影すると、通常の望遠レンズを用いた写真撮影となる。

被写界深度エフェクトが点灯しない状態で撮影した場合、通常の望遠レンズを用いた写真撮影となる

明るい場所であれば問題ないが、暗い場所の場合は、カメラモードに切り替えた方が良いだろう。暗いシーンに合わせて明るいレンズと光学手ぶれ補正を活かしてデジタルズームでの撮影を行う、通常のカメラモードの方が、明るく安定した写真が得られるからだ。