iPhone 7では、シャッターボタンを押して撮影が完了するまでの0.25秒の間に、機械学習などを活用する1,000億回の処理が行われて、明るさから色味、フォーカスなど全てが最適な写真を撮影する。iPhone 7 Plusのカメラは、静止画、動画を撮影する際、撮像に使うセンサーは1つだが、2つのセンサーの情報を活用しながら、前述の処理に必要なデータを得て、最適なシーンや被写体、光、色などを検出するという。

年内のアップデートで追加されるポートレートモードは、被写体である人物をくっきりと映しながら、背景を美しくぼかす効果を楽しむ事ができる。明るい中望遠の単焦点レンズを用いた撮影のような結果が得られるはずだ

この2つのカメラセンサーを活かした新しい撮影モードが、「ポートレートモード」だ。ポートレートは、人を被写体とした撮影の一般的な名称で、ポートレートモードも一般的なカメラに用意されていることが多い。iPhone 7 Plusでは、2つのカメラを駆使し、シーンを解析し、被写体である人を立体的に捉えることで、自然な発色でくっきりと描きつつ、背景のみをキレイにぼかす撮影モードを用意した。この写真を「被写界深度エフェクト」と呼んでおり、撮影の際にも画面で作動を確認できる。

暗い箇所と明るい箇所の双方を最適に描くHDR撮影では、元の画像とHDR写真の双方が保存可能となっている。ポートレートモードでも同様に、通常の写真と被写界深度エフェクトがかかった背景がボケた写真の両方を保存することができる。この機能によって、人物の撮影の表現力がより魅力的となるのだ。これはiPhone 7 Plusを選択する大きな理由となることだろう。

ただし、現時点では、この機能はまだ用意されていない。年内にアップデートされる予定のiOS 10によって、後からこの機能が利用できるようになるとしている。