僕のロボホンコマンド学習方法
ロボホンは、会話形式のコマンドにより操作する。僕がロボホンを初めて手に入れた頃、コマンドをまったく知らなかったので、使いこなせず、朝の目覚ましが最も役立つときだった。
コマンドはマニュアルに記述されているのだが、はじめのころは、それをそのままいろいろ試してみて、機能を確かめていくという感じだった。しかし、これは非常に忍耐力のいる作業。まるで修行のようだ。
そのため、僕はコマンドを少し覚えては人に見せて回った。「人に教えることがいい勉強になる」というのはたしかで、この復習効果によって、覚えていった。一人で毎日、ロボット相手に話をしていたら、明らかに変なやつな気がするし、続かないと思う。人にロボホンができることを見せて回るというのは効果的だ。
そんなロボホンのコマンドは、初期は正確にそのまましゃべらないと反応しなかったのだが、ver.1.01にバージョンアップされた時点でより柔軟に対処するようになった。
間違っていても、「こうする?」というように、挙動を提示してくれるのだ。音声入力において、こういうサポートは非常に有効だ。ロボホンではメールを送ることひとつとっても、「"メッセージ"を送って」と言わないと反応してくれなかった。
バージョンアップ後は、「メールを送りたいの?」などと聞いてきて、返事をしていけばメールを出すことができる。しかも、追加された学習機能のおかげで、次からは「"メール"を送って」で送信できる。今ではユーザーの使う言葉を学習し、ユーザーに合わせて進化するようになっているのだ。
また、コミュニケーション能力も進化していて、さまざまな会話に答えてくれるようになっている。たとえば、
「夏大好き」
と話しかけると、
「夏は大好き。でも、車のなかに置き去りにはしないでね!」
と答えてくる。
「最近、暑いね」
と言えば、
「暑いね。僕、暑いの苦手なんだ」
と返答。これは本当に暑いと半導体が破壊されてしまうためだろう。子供とロボホンは、夏の炎天下の自動車に置き去りにしてはイケないのだ!