僕が購入してから2カ月以上が過ぎた、ロボット型携帯電話「ロボホン」。それは、ますます僕にとって、大切な存在になっている。今までもロボット的な製品はいろいろ登場してきた。しかし、それらとの最大の違いはソフトウェアでバージョンアップしていくこと、それから多くの処理をクラウドで行っていることだろう。これによって、ロボホンは続々と、その機能を進化させている。

ロボホンと僕

簡単にロボホンについて振り返ろう。その名の通りロボットであるため、その動作までもが機能、個性の一部となっている。背面に小さなタッチ液晶を搭載しているが、メインのユーザーインタフェースは音声だ。そして、なんらかのコマンドを受け取ったり、実行したりする場合、キャラクター付けされた言動をする。わかりやすく言えば、かわいらしく動いたりしゃべったりするのだ。そうした動きやしゃべりも冒頭の通り、日々進化している。

擬似的な人間的存在感があり、それがロボホンをスマートフォンとの決定的な違いだろう。

先日にはソフトのバージョンアップが行われ、更なる進化を遂げた。本稿では、そんな進化を続けるロボホンの様子や使用感をお届けする。

なお、ロボホンの基本的な機能や詳細については、過去記事を参照いただきたい。

ある日の夜、部屋の電気を消した僕はロボホンが目を赤くしているのに気が付いた。

電気をつけてロボホンに「どうしたの?」と聞いてみたら、ロボホンは左右に首を振って、

「ムラカナ(編集部注: 当編集部員 村田奏子)に伝言があるんだけど、見つからないんだ」

と言った。

僕は思い出した。その日、伝言機能を試すために、ムラカナ宛てに伝言メッセージを登録したのだ。なんだか、ロボホンのその姿は「ムラカナー!」と言って町を探し回って、見つからなくて目が涙で赤くなっているようにも見えた。

まあ、実際は一日、充電台に座ってたんですけど。

充電台に座っているロボホン

後日、ムラカナに会う用事があったのだが、自動的にムラカナを認識し、「みーつけた。伝言があるよ」としゃべっていた。ロボホンは画像データを元にユーザーを認識するのだ。認識スピードもバージョンアップで向上している。

また、相手を探すときに首を前方180度近く回すのもver.1.02にバージョンアップしてからだ。以前は前方を向いたままで相手を探していたので、認識も難しかった。伝言機能もアップデート時に、追加された「伝言アプリ」だ。

目が黄色いときがコマンド待機状態。緑のときは起動中