アルミ削り出しボディに先進的機能を満載
「Razer Blade Stealth」は、グローバル展開しているゲーミングデバイスメーカーであるRazerが手がけたノートPCだ。RazerではすでにディスクリートGPU搭載のゲーミングノートPC「Razer Blade」を展開しているが、「Razer Blade Stealth」はそれらと趣が少し異なる。
外付けグラフィックスボックス経由でデスクトップ向けのグラフィックスカードの性能が利用できるなど、ゲーマーやガジェット好きの心をくすぐる機能を搭載しているが、ぱっと見は一般的な薄型クラムシェルノートPCと大きく変わらない外観になっている。
ラインアップは、2,560×1,440ドットの12.5型液晶ディスプレイを搭載するWQHDモデルと、3,840×2,160ドットの4K UHDモデルの2種類あり、それぞれストレージ容量の違いでさらに2機種に分かれている。
そのうち、最小構成となるWQHD(128GB)モデルは、直販サイト「RAZERSTORE」で119,800円とスペックを考えるとリーズナブルな価格に設定されている。また今回試したWQHD(256GB)モデルは139,800円、さらに4K UHD(256GB)モデルは164,800円、4K UHD(512GB)モデルは184,800円(いずれも税別)となっている。
どの機種も、同クラスのライバル機に比べて値ごろでコストパフォーマンスが良いが、だからと言って安っぽくなっていないのがいいところだ。アルミ削り出しのブラックボディは金属特有の重厚感を漂わせており、剛性も高い。底面が無駄な凹凸のないフラットな仕上がりになっているのも好印象だ。
天板は車のボンネットを思わせる形状になっており、中央にRazerの象徴である三頭蛇をモチーフにしたロゴがあしらわれている。このロゴマークは本体稼動時にグリーンに光る仕組みだが、天板がブラックなので光ると結構目立つ(もちろん光らせないように設定することは可能)。
本体の厚みは13.1mmと薄く、加えて質量は約1.25kgと軽量だ。しかも天板やボトムケースのエッジ部分に丸みがつけられているため、マチ幅が狭目のバッグでも出し入れの際に引っかかりにくいのがうれしい。
インタフェースは、Thunderbolt 3×1(USB Type-C)、USB 3.0×2、HDMI出力、ヘッドフォン/マイク複合ポートのみと、かなり割り切った構成。USB Type-Cポートは電源コネクタを兼ねているため、付属のACアダプタを直接つないでいる場合はポートがふさがってしまうの点が少し残念だ。
このほか、液晶ディスプレイ上部に200万画素のWebカメラが内蔵されており、ビデオ会議などに使用することが可能だ。ちなみに、USB端子がコーポレートカラーのグリーンになっていたり、ACアダプタにRazerのロゴがあしらわれていたり、細かい部分までこだわりが感じられるデザインになっているのも印象的だ。