さて、9月に正式リリースされる予定のiOS 10では、これまで以上に3D Touchが重要なインターフェイスとなっている。
3D Touchはアプリ内での実装ももちろんだが、iOS 10ではロック画面の通知を押し込んで開いたり、ロック画面でアプリアイコンを押し込むことで、ウィジェットを表示させる機能が割り当てられている。アプリを開く以外の方法で、ちょっとしてはいるが必要な情報を取得できる仕組みを実現している。
つまり、iOS 10では、3D Touchを搭載していないデバイスであるiPhone 6/6 Plus、iPhone SEよりも、iPhone 6s、6s Plus、そして秋に登場するとみられる次期iPhoneの方が快適に使えるということを強力に打ち出してきたのだ。
ボタンのような1つの機能しか果たさないインターフェイスから、様々な手触りや印象を与えるインターフェイスへと進化していくことで、より多くの場面で利用される可能性を高めていくことになる。
同時にAppleにとって、あるいはサードパーティーのアプリ開発者にとって、ユーザーインターフェイスを「プログラミング可能」にすることであり、より多くの「感触にだまされる体験」を作り出すことにつながる。筆者にとって、これは非常にわくわくする未来だと感じているのだ。