「ActiveImage Protector 2016 R2」は、ネットジャパンが開発・販売するイメージバックアップである。2016年8月に、最新版となる2016 R2がリリースされた。本稿では、その新機能を紹介したい。
ActiveImage Protectorとは
まず、ActiveImage Protectorであるが、HDD全体をセクタ単位でコピーし、システム、アプリケーション、データのすべてをイメージバックアップする。物理環境でも、仮想環境でも利用可能である。特に注目したい機能は、もとの環境へのリカバリだけでなく、バックアップイメージから、直接、起動(Imageboot)したり、仮想マシンへの変換など可能である。実機の復旧に時間がかかる場合でも、即座に業務を再開できる。
また、付属のImageCenter LEを利用することで、バックアップしたイメージファイルを遠隔地に保存することもできる。甚大な災害の場合、バックアップデータごと失う可能性もある。そこで、ネットワーク共有フォルダ、FTP、SFTP、WebDAV、AmazonS3といった保存先を選ぶこともできる。BCP/DR対策としても有効である。
そして、ActiveImage Protectorの独自機能が、重複排除圧縮機能である。その名の通り、バックアップ時にデータブロックの重複を排除する。具体的には、仮想化サーバーなどのバックアップで効果を発揮する。複数のゲストマシンが稼働している場合、OS部分などで重複する部分が多数、存在する。この重複部分を排除することで、バックアップファイルの容量を大幅に削減させることができる。
これら以外にも、高速な増分バックアップや柔軟なスケジューリング、イメージファイルの管理ツール(バックアップファイルのレプリケーションやコンソリデーションが可能)など、先進の機能が搭載されている。
図1は、インストールメディアから、ランチャーを起動したところである。
ActiveImage Protectorのインストールだけでなく、他のユーティリティのインストール、起動環境作成などが行える。