NTTぷららは、国内各地方のテレビ局と組んだ独自の4K映像制作にも力を入れている。同社サービス本部 コンテンツ戦略部 映像技術担当の朝川大輔氏は、ひかりTVで配信する4Kの独自コンテンツ制作を担当してきたキーパーソンだ。「当社で蓄積してきた4K映像制作のノウハウをシェアしながら、全国のテレビ局ごとに独自色の豊かな映像を制作していただき、ひかりTVのプラットフォームから全国に発信してもらいたい」と、朝川氏は期待を込めて語る。
いま全国各地方のテレビ局では、4Kに代表されるような先進技術にいち早くチャレンジしながらノウハウを蓄積することが差別化のキー戦略になっている。そして、ひかりTVは全国に展開するコンテンツプラットフォームとして、地方発のオリジナリティあるコンテンツに視聴者が出合うためのタッチポイントとなる重要な役割を担っている。
ひかりTVのテレビ向けサービスでは、HDR対応のものも含めて無料で視聴できる4Kコンテンツが「おためし映像」として公開されている。中でも尺の短い自然系、動物系の映像は、身近な被写体で4K画質の違いを手軽に見比べられるコンテンツとして人気だという。同社技術本部 ネットワーク管理部 チーフエンジニアの土井猛氏は「4K映像の魅力を伝えるには、まず気軽に触れていただくことが大事」と強調する。
今回は実際にABC朝日放送が制作した4K HDRの映像を、NTTぷららのオフィスに用意された4K HDR対応のテレビで視聴する機会を得た。その明暗の圧倒的なリアリティや自然な色彩表現、階調のきめ細かさは従来の4K映像よりも格段に優れているものであると実感。これほどリッチなコンテンツが無料で見られる「おためし映像」として用意できるところにもまた、プラットフォーム事業者としてのひかりTVの底力を感じた次第だ。