ひかりTVでは2014年10月27日に4K映像のVOD配信をスタート。2015年11月30日には4K IP放送を業界に先駆けて全国展開するとともに、4K VODサービスのラインナップに4K HDR対応のコンテンツを追加した。
NTTぷらら 技術本部 技術開発部長の宮里系一郎氏は、国内で販売されている4Kテレビは、画質とともに操作性などハンドリングの面が高いレベルに到達していると言う。加えて各社のラインナップに、ある程度価格がこなれている「4K入門機」が登場してきたことから、いよいよ今年の夏以降から冬にかけて、本格的な4Kテレビの普及時期が訪れるとみているようだ。ひかりTVの4K VODコンテンツも2016年6月末時点で約950本を数えており、宮里氏は「ひかりTVも、各テレビメーカーともタイアップしながら4Kコンテンツの魅力をアピールしていきたい」と意気込む。
ひかりTVの4Kコンテンツは、スマホでも視聴可能だ。現在4Kディスプレイを搭載するスマホは「Xperia Z5 Premium」の1機種のみだが、本機に「ひかりTVどこでも」アプリをインストールすれば、ひかりTVで4Kテレビ向けに提供している4K VODのコンテンツを楽しめる。同社は、スマホを中心に動画を楽しむ若い年齢層にも4Kの魅力を伝えたいと考えている。
6月15日からはソニー・ピクチャーズ エンターテインメントとのコラボレーションにより、「アメイジング・スパイダーマン2」や「エリジウム」など、ハリウッドの人気映画作品の4K HDR版が有料サービスのアーカイブに加わった。今後も順次「チャッピー」「アフター・アース」「ハンコック」など、高精細な4K HDR映像の醍醐味が実感できる大作がそろう予定だ。全方位のコンテンツプラットフォームが確立されていることがひかりTVの強みと言えよう。