X9350Dをはじめ、4K BRAVIAの2016年モデルには新型の音声認識リモコンが付属する。リモコンの上方にあるマイクボタンを押すと、音声認識モードになるのだが、この認識精度の優秀さが特筆モノだ。筆者のように普段からスマホの音声認識機能を使っていない人でも、このリモコンなら積極的に使うようになること請け合い。ここは百聞は一見にしかず、文章で説明するより、次の動画を見ていただきたい。
【動画・音声あり】音声認識を使って、どんな操作ができるか実験してみた。「番組表」の呼び出し、「NETFLIX」の起動、「YouTube」の起動、ゲームの起動、「Google Play ミュージック」の起動を試みたが、結果は…… |
このように認識精度は文句ナシで、検索キーワードを入力するにはまったく問題ないレベルだ。しかし、操作に用いるにはどうだろうか。上の動画では、「番組表」と言えば、筆者の望みどおり番組表にアクセスできたが、「Netflix」と言ってもNetflixアプリが立ち上がるのではなく、「Netflix」という言葉の検索結果が表示された。「YouTube」という呼びかけにも同じ反応である。
ところが「Google Play ミュージック」と話しかけると、Google Play ミュージックのアプリが起動した。このように「なんだ、ダメか」と「できるじゃないの」が混在している状態なのだ。アップデートで徐々に改善していくことを期待したい。
【動画・音声あり】ちょいとお遊びで早口言葉を試してみた。副産効果として、ドリフターズの懐かしいあのコーナーをYouTubeで発見。「生麦生米生卵、生麦生米生卵、イェ~~♪」 |
画面を消して、ハイレゾサウンドを
さて、X9350Dは左右両サイドの3ウェイスピーカーが主張するように、テレビとしては異例なほどサウンドにこだわりを持った製品である。映画を鑑賞していても、スポーツを観戦していても、アナウンサーの音声を聞くときにも実感するのだが、その実力をもっとも発揮できるのはやはり音楽を鳴らすときだ。
実際に、筆者が休日に楽しんだお気に入りの使い方は、映像メニューの「消画」で画面を真っ黒にして、Google Play ミュージックを流すこと。音声メニューから設定すれば、Google Play ミュージックの非ハイレゾ音源をハイレゾ相当にアップコンバートしてくれる。家族全員が共通して好きな音楽があるのなら、楽しみもハイレゾ化されることだろう。