液晶ディスプレイ下部の金属メッシュ部には、富士通がPioneerと共同開発したステレオスピーカーが搭載されている。
このスピーカーはハイレゾ音源の再生に対応しており、別途DACやアンプなどを用意しなくても本体のみで手軽にハイレゾ音源を楽しむことができる。実際にCDやYouTubeの動画、音楽配信サイトのハイレゾ音源など、さまざまな音源を再生してみたが、低音から細高く小さな音までバランスよく再生。音源によっては複数の楽器の音が重なっても歪んだり濁ったりすることなく一つ一つの音を聴き分けるられた。
事前に設定を変更する必要はあるが、本体が電源オフの状態でも、スピーカーをオーディオプレイヤーやスマホなどの外付けスピーカーとして利用できる。その場合も、もちろんハイレゾ再生に対応。使用前に「パワーオフスピーカーの設定」で「使う」に変更し、本機の電源がオフ(またはスリープ)の時にオーディオプレイヤーをマイク・ラインイン兼用端子に接続すればOK。音量調節などはオーディオプレイヤー側で行える。
前モデルからの改良点として、テレビ機能の向上が挙げられる。本機には地上デジタル放送とBS・110度CSデジタル放送に対応したチューナーが2基搭載されており、テレビ番組のダブル録画を行うことが可能になった(従来モデルも2基搭載していたが、片方が視聴専用、もう片方が録画専用だった)。
内蔵している光学ドライブがDVDスーパーマルチドライブなので、番組をBD-RやBD-REに記録することはできないが、AVCRECに対応するためDVDにHD画質のまま保存することはできる。また、コンテンツ保護技術「SeeQVault」にも対応しており、録画した番組をそのままの画質で対応microSDカードに書き出し、対応スマホやタブレットで楽しめる。