富士通の2016年夏モデルとして、一体型デスクトップPCの新モデル「ESPRIMO FH53/YD」(FH53/YD)が登場した。同社の2016年夏モデルのうち、デスクトップPCはこのFH53/YDのみ。テレビ番組のダブル録画機能やハイレゾ対応スピーカーなどを搭載しているにもかかわらず、実売価格が税込17万円強と、23型の国内メーカー製PCとしてはリーズナブルなのが特徴だ。ここでは、FH53/YDの実際の使い勝手やパフォーマンスなどを紹介していこう。

ESPRIMO FH53/YD

[製品名] ESPRIMO FH53/YD   [CPU] Intel Celeron G3900T(2.60GHz)   [チップセット] Intel H110 Express   [メモリ] 4GB   [ストレージ] 1TB HDD   [光学ドライブ] DVDスーパーマルチドライブ   [グラフィックス] Intel HD Graphics 510(CPU内蔵)   [ディスプレイ] 23型ワイド(1,920×1,080ドット)   [OS] Windows 10 Home 64bit   [店頭価格(税込)] 173,000円前後  

ミドルクラスの省スペース一体型PC

「ESPRIMO FH」シリーズは、23型という比較的大きめの液晶ディスプレイを搭載しながら、本体幅544mm、奥行き158mmと、設置スペースに余裕がない場所にも気軽に置いて使用できる。既存モデルとしてパフォーマンスを追求したフラグシップ機「FH77/XD」と、テレビ機能を省くなどして性能を抑える代わりに低価格を実現したエントリー機「FH52/W」があるが、本機はその間を埋めるコストパフォーマンスに優れたモデルだ。

白を基調とした本体カラーは、奇をてらわず爽やかな印象。内蔵ディスプレイは広視野角液晶で、解像度は1,920×1,080ドットのフルHDだ。光沢パネルを採用するため、室内照明の明るさや液晶画面の角度によっては映り込みが気になることもあるが、発色がきれいで暗部の締まりも良好。見栄えのする表示で映像や写真を楽しむことができる。実際にDVDやテレビ番組を再生したり写真を表示したりしてみたが、赤や青、緑などの鮮やかな色の再現性もよく、階調も滑らかに表現されていた。

本体左側面には、DVDスーパーマルチドライブを搭載

本体右側面には、miniB-CASカードスロット、USB 3.0、USB 3.1 Type-C、ヘッドホン・ラインアウト兼用端子、マイク・ラインイン兼用端子を各1基搭載。USB 3.1 Type-Cは新搭載の端子だ

本体背面にはUSB 2.0、USB 3.0×2、LAN、アンテナ入力端子、CONNECTボタンなどを装備する

本体前面にはUSB 3.0とSDXCカードに対応したダイレクト・メモリースロット、電源ボタンなどが搭載されている

液晶上部には約92万画素のHD Webカメラを内蔵する