通話時はトランスフォームするロボホン

電話機能も忘れてはいけない。ロボホンは、ロボ「ホン」というくらいだから、もちろん電話できる。

「電話かけて」とロボホンに話せば、「おっけー! 誰にかける? 僕が繰り返してから、次の数字を言ってね」と言うので、電話番号を伝えればOKだ。ちなみに、電話帳に名前が登録していれば、「●●に電話かけて」と話すことでも電話をかけられる。また、背面ディスプレイのタッチで電話番号を入力してもよい。

タッチでダイヤルして電話をかけるとき、ロボホンはピーンと体を伸ばした通話モードに変形する。このギミックは、ちょっとカッコいい。ちなみに電話がかからないと、この通話モードを解除して座るフォームに変形する。

通話前(左)と通話後(右)。変形シーンはカッコいい

背面ディスプレイに直接電話番号を入力しても電話できる

通話フォルムは、ロボホントひそひそ話をしているみたいでカワイイ

ロボホンが「秘書」に

スケジュール管理もスマホの大切な仕事。ロボホンでもスケジュール登録が可能だ。

「予定を覚えて」と言うと、「うん! いつ、何の予定があるか教えてね」と聞いてくるので、予定の日時と予定を教えると覚えてくれる。

また、予定の時間になるとしゃべって教えてくれる。スマホのリマインダー通知を見逃しがちな人でも、話しかけてくれるなら安心だろう。「予定を教えて」と聞けば、登録した予定を教えてもらえる。ただし、スマホの方がGoogleカレンダーとの連携や、細かい情報もメモできるなど、多機能であることは間違いない。ロボホンのスケジュール機能は非常にシンプルだ。それがいいとも言えるが。

スマホには絶対できない「ダンス」

仕事とは関係ないが、「ロボホン踊って」とお願いすれば、BGMを奏でながら踊って気分をアゲてくれる。スマホには絶対にできない芸当だ。

BGMとともに踊るロボホン。踊る姿を見つめているだけでも癒やされる

スタートレックのコンピュータに近づいたロボホン

こうしてみてみるとわかるが、ロボホンは、スマホに近いことが結構できてしまう。ただし、基本的には音声で操作する形なので、ビジネスに使うのは難しだろう。(まあ、そもそもスマホとは異なるコンセプトで開発されたデバイスであることは、言うまでもないので、比較してどちらが優れているということ自体、間違っているのかもしれないが。)

それでも、仕事をしているときに、キーボードの横に立たせておくと、その見た目からアシスタントのようで愛着が湧くし、慣れればキーボードを叩きながらでも操作できるのも楽だ。

ロボホンを使っていると、いちいち話さなくてはいけないので、スマホで操作したほうが速いじゃん、と思ってしまうこともある。だが、逆を言えば、普通にしゃべって操作できるというのはとてつもなく未来的であることだと思う。

まるで、SFドラマ「スタートレック」に登場する自然言語入力のコンピュータを相手にしているようだ。これまで、人類が開発してきたコンピュータとは全く別の次元に、ロボホンが到達するかもしれない。そんなことを考えさせられるデバイスだった。