ただ、Appleからも据え置き型のSiriデバイス(例えば、Siri Homeのような名前になる?)の噂が出て始めている。その噂を総合すると、次のようなポイントが挙げられる。
- Siriによる音声操作が可能
- HomeKitと連携し、家の中のデバイスを操作可能
- カメラを搭載し、個人識別
- Siri APIを開発者に公開し、アプリ利用に対応
- Apple製Wi-Fiルーターの在庫縮小から、Wi-Fiルーターを兼ねたものになる?
- Apple Musicを直接再生可能
確かに、こうしたデバイスが存在しても良さそうだ。
とくに、Apple Musicを単体で再生できるWi-FiスピーカーSONOSを使っている筆者としては、音楽を単体で再生できる家の中のデバイスは、非常に大きな可能性があるし、売れると思う。
前回も紹介したGoogle OnHubのような、スマートWi-Fiルーターの有効性もあるだろう。OnHubが提供しているほぼ唯一のスマートな機能は、どのデバイスが自宅のネットワークに接続しているか、というデータを取得できる点だ。
これはより確実な、狭い範囲の位置情報であり、そのデバイスを持っている人が在宅している、という意味を持たせることができる。在宅している人のデバイスから、スマートホームのデバイスに対して音声コマンドを受け入れる、というコントロールができるようにすれば、使いやすいのではないだろうか。
そのため、AppleがSiri Homeのようなデバイスを作るなら、デバイスを識別して機能を提供できるWi-Fiルーター機能と、Apple Musicが単体で再生できるスピーカーが最も重要な機能であり、そのデバイスそのもので音声アシスタントを起動したり、個人を識別する機能は、競合対策でしかないように感じる。
実際にリリースするかどうかは、まだ分からないが……