3DMark v2.0.2067(グラフ31~35)

FutureMark
http://www.futuremark.com/benchmarks/3dmark

ここまでは主にCPU性能系ベンチマークだったわけだが、Gaming PC向けをうたっているからには当然こちらも重要である。

まずは3DMarkの結果であるが、Overall(グラフ31)を見ると、明確にCore i7-6590Xが高速なのはCloudGateとSkyDiverのみで、IceStormだと微妙にCore i7-6700Kの方が高速だし、FireStrikeではほぼ横並びである。もちろんGPUが一緒だから、ここで明確な差が付いたらむしろおかしいのかもしれないが。

Graphics Score(グラフ32)を見ると、Core i7-6590Xのアドバンテージはさらに薄れる。実際FireStrikeでは、むしろCore i7-5960Xの方が高速だからだ。明確に差があるのはPhysics(グラフ33)で、ここではCloudGate以上に関しては8 : 5 : 10の性能差が維持されている。

ただ、ではCombined(グラフ34)では? というと、SkyDiverではそれなりに性能差があるが、FireStrikeではもはや差がない。一応Physicsではちゃんと差がついているのでPhoto09は嘘ではないのだが、果たして実際のゲーム性能にどこまでこれが影響あるか、は微妙なところだ。

最後に、前回はうっかり割愛してしまったがAPI Overhead Testの結果をまとめる。これはDX11/DX12(と今回は未対応だがMantle)のそれぞれのAPIを使って描画を行う場合、どれだけの性能が出るかを比較したものだ。

とりあえずDX12にすると、APIの描画命令そのものを大量に出せるようになる(ほぼ一桁違う)というのは良いとして、ではここでCore i7-6590Xに何らかのアドバンテージがあるか? というと、正直微妙なところである。これについてはこの後、Ashesでもう一度検証してみたい。