スイスのバーゼルで開催されたウオッチ&ジュエリーの祭典「BASELWORLD 2016」。BASELWORLD出展30周年を迎えたセイコーブースでは、新コレクションを「GS(グランドセイコー)」や本格派スポーツウオッチ「セイコー プロスペックス」に追加。ほかにも、メイドインジャパンの機械式ウオッチ「セイコー プレザージュ」がグローバル展開に打って出るなど、同社の強い意気込みを感じさせるラインナップを展示した。なお、記事中の価格はすべて税別の予価で、写真のサムネイルをクリックすると拡大表示となる。
GS ブラックセラミックス リミテッドコレクション
「GS ブラックセラミックス リミテッドコレクション」は、セラミックスケースを全面に採用。これはGSとしては初の仕様だ。ケースは2層構造で、SS(ステンレス・スチール)の約7倍という硬度と高い耐傷性を持つ持つジルコニアセラミックスをアウターケースに、純チタンの約1.5倍(同社製品比)の硬度を持つブライトチタンをインナーケースに採用している。
1967年に考案され、GSが遵守してきた「セイコースタイル」といわれる伝統的デザイン文法にのっとってデザインされている。が、そこにはジルコニアセラミックスのような新素材や、それに伴う研磨技術、感覚といった価値観もまた付加されている。いわば「ネオ・セイコースタイル」とでも呼ぶべき、進化したデザイン理念だ。それが「今までのGSとは明らかに異なるスタイルを獲得しながら、その本質的デザインは明らかにGS」という大きな魅力につながっている。
前述のセイコースタイルに沿った、GSらしさにあふれる針とインデックス。一方で、ダイヤルは優れた視認性をキープしつつレイアウトを刷新。従来のGSになかったスポーティーな印象に仕上げている。
また、「スプリングドライブ クロノグラフGMT」のグリーンダイヤルモデル(SBGC017)には、樅(もみ)の木のパターンが施される。これは、スプリングドライブムーブメント「キャリバー9R65」の誕生を記念して2004年に発売された限定モデルに施されていたもの。誕生の地である長野県は諏訪地方、諏訪大社における最大行事「御柱祭」で用いられる樅の木をイメージしている。御柱祭は寅年と申年に行われ、今年(2016年)はその開催年にあたるのだ。
GS ブラックセラミックス リミテッドコレクションは、前述のスプリングドライブ クロノグラフGMT(キャリバー9R96)が2モデルと、「スプリングドライブGMT」(キャリバー9R95)が2モデルの計4モデルで展開。ケース外径は46.4mm、厚さは前者が16.1mm、後者が15.0mm。
風防は内面無反射コーティングのデュアルカーブサファイアガラスで、裏ぶたもサファイアガラスのシースルースクリューバック仕様だ。防水性能は日常生活用強化防水で10気圧。パワーリザーブは72時間、バンドはクロコダイル。4モデルすべてが限定モデルで、全国のGSマスターショップで販売される。価格と発売日、限定販売数は以下の通り。
■スプリングドライブ クロノグラフGMT
価格:140万円、2016年6月10日発売予定
・SBGC015 世界限定500本
・SBGC017 世界限定600本
■スプリングドライブGMT
価格:115万円、2016年7月8日発売予定
・SBGC015 世界限定500本
・SBGC017 世界限定500本