ATOK以外からでも電子辞典/辞書が使用可能に

コンセプトの2つめ、「"知りたい"に応える」は「ATOKイミクル」という、電子辞典を単独で参照する機能で実現した。例えば、Webブラウザーで記事を閲覧中、不明な単語に出くわしたとしよう。その単語を選択して[Ctrl]キーを2回連打すると、ATOKイミクルが起動し、インストール済みの電子辞書を引いて意味を調べられる。

インストール済み電子辞典から単語の検索を行える「ATOKイミクル」

対応するアプリケーションをジャストシステムは明示していないが、あらかじめ検索単語取得先をクリップボードに変更してから、単語をクリップボードにコピーし、トリガーとなるショートカットキーを押せば、どのようなアプリケーションでも使用できる。

単語を選択せずにATOKイミクルを起動すると、調べたいキーワードを自由に入力してATOK用の電子辞典/辞書を引ける

誤ってショートカットキーを押した場合にATOKイミクルが現れるのは少々煩雑だが、その際は「無効にするアプリケーションの登録」からアプリケーションの実行ファイルを選択すればよい。ただし、Microsoft EdgeのようなUWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)アプリを指定する方法を確認できなかった。

ATOKイミクルの設定ダイアログ。ショートカットキーや単語の取得方法、常駐の有無などを制御できる

個人的には、トリガーとなるショートカットキーとして、[Ctrl]キー、[Alt]キー、[Shift]キーのいずれかしか選べないのは不便に感じる。既定値の[Ctrl]キーは色々なアプリケーションがキーアサインしているため、ATOKイミクルの起動とバッティングするかもしれない(ATOKイミクルの起動はトリガーのキーを2回連打なので、たいていの場合は大丈夫だと思うが)。

1つの回避策として、ATOKイミクルの常駐を無効にしてタスクバーにピン留めし、調べたい単語を選択したあとにATOKイミクルを起動する方法もある。ただ、これだとせっかくの利便性が落ちてしまうので、ぜひ今後のバージョンアップでショートカットキーの選択肢を広げてほしい。