4K液晶とカラーセンサーを搭載
前述のとおり、ThinkPad P70はディスプレイを、4K(3,840×2,160ドット)IPS液晶 /フルHD(1,920×1,080)IPS液晶/フルHD(1,920×1,080) Touch IPS液晶の3種類から選ぶことができる。
今回は、このうち4K(3,840×2,160ドット)IPS液晶を搭載したタイプを試すことができた。IPSということもあって視野角が広く、斜めから見ても色の変化はほとんど感じられなかった。また、発色が自然で階調表現力も高く、試用機に関しては気になるような輝度ムラや色ムラも見られなかった。
CADや3DCG、動画などを扱うユーザーには嬉しいことに、本機はオプションでPantone color calibratior by X-Rite カラーセンサーを内蔵することもできる。このセンサーを使えば、別途周辺機器を購入しなくても、本体のみで高精度なカラーマネジメントを実現することが可能だ。
センサーを使ったキャリブレーションの手順は非常に簡単。まず、専用ソフトを起動して「ディスプレイの設定」でディスプレイの白色点とガンマを設定する。続いてディスプレイの明るさを見やすい状態に調節した後、本体のカバーを閉じると自動的に測定がスタートする。
測定が完了すると音と天板のThinkPadロゴのLEDで知らせてくれるので、そのままカバーを開けばOK。外付けのカラーセンサーを使う場合に比べて手間をかけずにキャリブレーションが行えるのはとても便利だ。
本機に限らず、カラーディスプレイは経年劣化によって少しずつ白色の色温度や明るさが変化する。そのため、ディスプレイの色を正確に保つには定期的なキャリブレーションが必要になるが、本機はそのスケジュールも1~4週の間で設定することができる。
一般に再キャリブレーションは200時間が目安となるので、1日8時間程度までの使用なら4週ごとでも十分。スケジュールを設定しないでおくこともできるが、その場合でも1カ月に1度くらいはキャリブレーションを実行するようにしたいところだ。