ノートPC向けXeonプロセッサ搭載機
レノボ・ジャパンの「ThinkPad P」シリーズは、これまで「ThinkPad W」シリーズとして展開されていたモバイルワークステーションの流れを受け継ぐ製品だ。レノボ自ら「史上最強のThinkPad」を目指したというだけあって、ノート型モデルとしては類を見ないほどの高い性能が特徴になっている。
今回試した「ThinkPad P70」の場合、CPUにSkylake世代のIntel Xeon E3-1500M v5ファミリーまたはCore i7プロセッサ・ファミリーを、グラフィックスにMaxwell世代のNVIDIA Quadroシリーズを採用するほか、DDR4メモリは最大64GBまで、ストレージはM.2 SSDを2基、HDDを1基まで内蔵することが可能だ。
ちなみにM.2 SSDはSATA 6GB/sに加え、転送速度がより高速なPCIe-NVMe 32Gb/sにも対応し、まさに、"モンスター"という言葉がふさわしいパワフルなマシンに仕上がっている。
ディスプレイにはフルHD(1,920×1,080ドット)に加え、4K(3,840×2,160ドット)解像度の17.3型液晶ディスプレイを搭載することもできる。フルHDの場合は、タッチのありなしも選択できるので、用途に応じて選ぶといいだろう。
17.3型ワイドの大画面液晶ディスプレイを搭載。4K(3,840×2,160ドット)のIPS液晶パネルのほか、フルHDのIPS液晶パネル(タッチあり、タッチなしのいずれも選択可)を選ぶこともできる。試用機は4K液晶搭載モデル |
さらに、注目したい項目としてインターフェイスに次世代規格の大本命と目されているThunderbolt 3ポートを2基装備するという点も挙げられる。
このThunderbolt 3ポートは、コネクタの形状がUSB 3.1 Type-Cと共通で、コントローラがUSB 3.1をサポートするため、対応するUSBケーブルを差せばUSBとして使うことができ、Thunderboltケーブルを差せば、より高速なThunderboltとして使用することが可能だ。もちろん、本体にはこれ以外にも一般に普及しているUSB 3.0 Type-Aコネクタや、HDMI、Mini Displayポートなども装備しているため、手持ちの周辺機器が使えないということはない。
このほか、オプションとしてPantone color calibratior by X-Rite カラーセンサーを搭載することができ、本体のみで高精度なカラーキャリブレーションを行うことが可能だ。これについて後ほど詳しく紹介する。