日中、我々はスマートフォンを、ポケットの中、あるいはカバンの中、机の上など、身近の手に取りやすい場所に置いておく。Apple Watchのおかげで、通知こそ手首をひねるだけで受け取れるようになったが、それでも本格的なリアクションをとるには、スマートフォンを取り出さなければならない。
そうしたスマートフォンべったりの生活をしている我々が、スマホを手放すのは夜寝ている時間だ。筆者も含めて、iPhoneを枕元で充電しておき、目覚ましのアラームをけたたましい音量で鳴らしている人もいると思うが、寝ているときまでiPhoneを手に持っていることはない。
最近のAppleが面白いのは、スマートフォンやスマートウォッチを身につけていない「夜」の機能を充実させている点だ。
iPhoneには、「おやすみモード」と呼ばれる機能が既に入っている。この機能をオンにすると、iPhoneに着信や通知が届いても、音やバイブレーション、画面点灯をしないようにできる。着信については、許可リストを編集することで、限られた人の通知をすることも可能だ。
また、Apple WatchにはwatchOS 2からナイトスタンドモードが追加された。この機能はデジタルクラウンを上に向けて充電すると、Apple Watchの画面に大きく時間を表示する置き時計のようなモードに変わってくれる。振動だけで時計を点灯することができるため、目が覚めてiPhoneの画面を点けて時間を確認するよりも、少ない動作で済む。