11.6型のVAIO S11は、モバイル用途向けに作られたノートPCだ。そこでモバイル利用時の快適さに大きく影響する「持ち運びやすさ」と「バッテリ性能」、そして「堅牢性」について見てみよう。

前述のとおり、持ち運びやすさについては満足できるレベルに達している。サイズは幅284×奥行き190.4×高さ16.4~19.1mm、重量は約920~940gと軽々と持ち運べる。比較的スリムなので、バッグのなかに難なく納まるはずだ。

続いてはバッテリ性能について。カタログ上では約15時間の連続駆動が可能とされているが、「BBench」を使って実際の駆動時間(1分ごとのWi-Fi利用、10秒ごとのキー入力を有効化)を計測してみたところ、9時間32分でバッテリ切れとなった(輝度40%の設定)。公称値の15時間には達しなかったものの、Wi-Fi利用でこれだけ持てば、1日利用は問題ないだろう。

試用機のバッテリーレポート。設計上の(バッテリ)容量は39,580mWhだった

堅牢性については、VAIO Pro 13 | mk2と同基準のテストを行なっているとのこと。具体的には「ペン挟み試験」「150kgf加圧振動試験」「角衝撃試験」「90cm落下試験」「本体ひねり試験」「液晶ハウジング加圧試験」「液晶ディスプレイ開閉試験」の7種類だ。

VAIO S11は「Screwレイアウト」と呼ばれるパーツレイアウトを採用しており、基盤やバッテリーパックなどをバランスよく配置したり、ネジの位置を上下左右に対称に配置することで高い剛性を実現している。また液晶ハウジングとパームレストが接するラバー部分をベゼルと一体成型にすることによって、トップカバー部分の強度も確保したという。

強度確保のために液晶ディスプレイのベゼルと一体成型となっているラバー部分