「多機能」とは「カタログ」である
ここまで紹介した機能はそれぞれ単体のアプリとしても存在し得るものだが、浮川氏は多機能であることにより「情報を分散させない」ことを重視していると語った。
「多機能というのは、様々な機能を欲張りに入れておき、その中からシチュエーションに合わせたセットを使うということ。カタログみたいなもので必要な時に必要なものを注文すればいい」(浮川氏)
また、多機能であることで写真・テキスト・表計算といった多種類の情報が個別のファイルとして存在するのではなく、GEMBA Noteの中にまとめておくことが可能になる。これは利便性だけでなく、ユーザーとデータとの関わり方にも影響する部分だ。
「ファイルそのものでなく、ファイルに対して“人間が何を考えたか”が本当のライフログ。写真や表計算をここに入れた上で、俯瞰したりそれを見てどう思ったか、どんな関係性があるか、頭の中にあることを記述する。従来のアーキテクチャではできない仕組みで、それを表現できるものにしたいと考えた」(浮川氏)
同製品は11月27日よりiOS向けベータ版の使用申し込みを開始。MetaMoji GOLDサービスのユーザーから優先的に登録が行われる。製品版は2016年第一四半期に提供開始予定(価格は未定)。また、セキュリティを強化した法人版と、タブレットでの使用を想定したWindows向けベータ版も提供される予定だ。