多様なオブジェクトを扱う「ユニット」

見積書や交通費精算書などに対応する表計算機能もビルトインされている。関数が使える「表計算ユニット」や「フォーム機能」、またこれらを組み合わせたテンプレートから、独立したファイルではなくノート内の1ページとして書類を作成する形になる。

Excelを使うような定型作業にも対応が可能。簡単な関数も

ユニットやフォームを組み合わせてシートを作成。テンプレート化もできる

イメージフィールドを追加して領収書の写真を貼り込んだり、ドロップダウンリストに選択し入力を許可するなど、運用に合わせて柔軟なカスタマイズが可能だ。

最大5,000倍の拡大表示が可能。自動的にグリッドにレイアウトされるのも、並べる作業に手間をかけたくない現場仕様

PDF文書も「ユニット」として扱われる。PDFの1ページ=ノートの1ページとして表示させるではなく、カレンダーや表計算と同じくユニットとしてレイアウトし、PDF中の任意のページをサムネイルで表示させる形だ。内容は拡大して閲覧できるほか、PDFビューアの形で全ページを閲覧することもできる。

必要なページを縮小コピーしてスクラップブックに貼り付けるようなイメージの「PDFユニット」

この機能について浮川氏は「集めた資料を横断的に比較検討したり、情報を整理し関連づけるといった作業は、なんらかの目的をもって行うものだが、PC上ではやりにくい。GEMBA Noteでは資料を集めて“したかったこと”をここで実行できる」と説明している。

このほか、音声録音機能では、録音しながら書き込まれたメモの時刻情報と録音データがリンクされ、メモを書き込んだ部分からピンポイントで再生できる。

メモした部分の発言を確認できる「作成時刻から再生」機能

また、これらの多数の機能を目的によって使い分けるための「ツールボックス」も柔軟なカスタマイズが可能になっている。利用シーンごとによく使うツール、コマンド、テンプレートなどをセットにしておけるというものだ。

例えば、「企画書作成」用のツールボックスには手書きペンの太さやカラー選択、図形描画、テキストボックスなどをセットに。「出張報告書」用なら、指定されたテンプレートと領収書用の写真貼り付けコマンド、部署共通のタグ、提出用のプリントボタンといった形だ。それぞれの作業に適したツールボックスを用意しておくことで、「小さなアプリのような形で使用でき、分かりやすく効率的な作業が可能」(浮川氏)だという。

目的別の“小さなアプリ”となる「ツールボックス」