ところで。
もしiMac Retina 4KディスプレイモデルでFusion Driveを選び、メモリ16GBへ増設すると、税別で232,800円になります。この価格は、最も価格が安い標準構成の27インチiMac Retina 5Kディスプレイモデルの税別208,800円を軽く超える金額になっているのです。
もちろん、27インチモデルに16GBメモリと2TB Fusion Driveのオプションを加えれば、税別268,800円で、価格差の36,000円はそのままなのですが、Fusion Drive+メモリ16GBの差で5Kディスプレイの環境が手に入るとなると、仕事で使う人にとっては非常に悩まされるでしょう。
その点で、21.5インチモデルの価格がもっと下がったり、標準構成の充実が図られていく必要があるのではないか、と思いました。
もう一つは、これまでノートパソコンで仕事をしてきた筆者が、デスクトップを導入したとき、だったら少なからず存在する出先でのコンピューティングをどうするのか、という話です。そこで改めて、「ちょっと高いな」と感じていたMacBookの値付けに、妙な納得感を覚えることになりました。
おそらく2015年にデスク・モバイルの環境を揃えるとすれば、理想は、iMacをデスクに、iPad Proを出先&より直感的な作業に、という構成ではないかと思います。
ただ、まだiPad Proに触れていないこともあり、例えば、米国バークレーの自宅を離れて1週間の東京出張を、iPad Proだけでこなせるかどうか、評価することはできません。それ故に、iPad Proについては非常に興味を持っています。
もしiPad Proを選べないのであれば、筆者にとってはiMac導入も見送りになってしまう、ということもあり、発売後に、こちらを試した結果も、お伝えできればと思っています。
松村太郎(まつむらたろう)
ジャーナリスト・著者。米国カリフォルニア州バークレー在住。インターネット、雑誌等でモバイルを中心に、テクノロジーとワーク・ライフスタイルの関係性を執筆している。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、ビジネス・ブレークスルー大学講師、コードアカデミー高等学校スーパーバイザー・副校長。ウェブサイトはこちら / Twitter @taromatsumura